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げっぷがよくでる

食べた後にすぐ出るげっぷは問題ありませんが、げっぷがよく出る場合には

(1)呑気症(ドンキショウ)
(2)胃や腸などの病気 が原因として考えれれます。

呑気症は別名空気嚥下症(クウキエンゲショウ)とも呼ばれることからわかるように 空気を多量に飲み込んでしまうためげっぷがよく出るのです。誰でも物を食べるときに 空気も一緒に飲み込んでいますが、 @早食いA炭酸飲料BよくしゃべるCストレス・過緊張 などの原因があると多量の空気を飲み込んでしまい、胃や食道にたまった空気が逆流して しまうのですね。 胃や腸などの病気としては以前は気のせいで片付けられていた消化管の運動機能が低下して 起こる「機能性胃腸症」があります。この病気はストレスが関係しているようで、消化管の運動 機能改善薬に抗不安薬を併用して治療していきます。

漢方では「気の流れの滞り」と考えます。「気」は身体の中をスムーズに廻り血液や水分を 身体の隅々まで届けたり、各臓器を動かすエネルギーになります。 気が順調に流れていれば精神的にも肉体的にも人は健康ですが、様々な感情の変化(喜・悲・ 思・憂・怒・驚・恐)に気の流れは影響を受けます。特に「怒」の感情は気の流れを滞らせる ます。「怒」はイライラ、焦りですね。気には気体、ガスという意味もありますからそれが 滞るとガスがたまり逆流してげっぷになります。また、胃腸の気も流れなくなれば蠕動運動 も低下し、胃もたれ、食欲不振が起こります。 イライラしているとき怒ったとき失恋したとき 食欲がなくなるのは気が流れなくなっているせいなのです。

ですから漢方では(1)呑気症(ドンキショウ)も(2)胃や腸などの病気も同じ「気の流れをスムーズ にする」逍遥散(ショウヨウサン)、開気丸(カイキガン)を使います。気が流れ始めれば精神的なイライラも 改善され抗不安薬も必要なくなります。

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