最近よく聞く言葉ですね。メタボリック症候群かどうかはすぐ分かります。
@腹囲が男性: 85cm以上 女性:90cm以上 でさらに・・・(おへその高さで測定)
A高血圧 最大血圧 130mmHg以上 最小血圧 85mmHg以上
B中性脂肪値 150mg/dl以上 またはHDLコレステロール値 40mg/dl未満
C空腹時血糖値 110mg/dl以上
A〜Cの項目のうち2つ以上該当する状態がメタボリック症候群です。
メタボリック症候群が注目され始めたのは、動脈硬化のリスクが急速に進み、
該当項目が3〜4つ当てはまれば心血管病のリスクは約36倍になるということがわかってきたからです。
今はなんともなくとも動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞は半身不随、
言語障害、認知症などその後の自由な生活を奪い苦しい毎日を送ることになります。
【メタボリック症候群の予防】
@ 食事の量を1割へらす(エネルギーのとりすぎが内臓脂肪蓄積の原因)
A 和食の一汁三菜に(栄養バランスのよいメニューに)
B 寝る2時間前は食べない
C 1日あと10分多く歩く習慣を(エネルギー消費効率のよい体質) =「ダンベル体操」をお勧めします。
D 毎日、同じ時間に体重計に乗る。 始めは辛いかもしれないけど脳梗塞で
自由に動き回れない生活にならないように習慣になるまで頑張りましょう。
週間朝日増刊号「漢方2006」に「九味半夏湯加減方」が多彩な働き 脂質代謝、血圧、血糖を改善という記事が出ています。九味半夏湯加減方というのは江戸時代に日本で作られた 「水分代謝が悪いことによっておこる肥満」の処方です。 これが現代のメタボリック・シンドロームの改善にピッタリなのですね。 慈恵医大健康医学センターでは中性脂肪、BMI、脂肪率、血圧の改善がみられたということです。 メタボリック・シンドロームの人は食事の改善と運動の励行を勧めますが、 その際に九味半夏湯加減方を併用すると努力の成果も表れやすくなる、と和田医師。 現在、九味半夏湯加減方は『扁セキ(ヘンセキ)』という名前で売られています。
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