よく水虫の薬のテレビCMがかかる季節になりました。 水虫(白癬菌)はカビの一種で、気温や湿度の上昇とともに 活動が活発になり、水泡、皮剥け、ただれ、かゆみなどの皮膚症状がでてきます。 白癬菌の栄養源はケラチン、これは皮膚角質層に多く含まれていますので、皮膚で繁殖していくのです。
中国の水虫薬「華陀膏(カダコウ)」は、今よくCMで流れている新しい水虫薬のように 細胞分裂を阻害したり細胞膜合成を阻害することはできません。 しかし、痒み、炎症、水泡などの対処にはすぐれ、3日〜1週間ほどで 患部の皮膚がボロボロ剥がれて新しい皮膚が再生はじめます。剥がれた皮の中に白癬菌がいるのですね。
水虫は外用薬で根気良く治療することが大切。 痒みがなくなってもお薬は毎日塗る必要があります。 皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層からなっていて、 細胞分裂により古くなった細胞は上に押し上げられ、アカとなって剥がれ落ちて行きます。 皮膚の奥まで入り込んだ白癬菌がすべて消滅するには、 足のような皮膚が硬い部分では3ヶ月かかると言われているからです。
白癬菌が足から完全に消滅するには3ヶ月の治療がお勧めです。
華陀膏の成分とその働き
|
|
蝋梅油1% | @抗菌作用がある。 A皮膚の再生を促進する。 |
サルチル酸5% 安息香酸10% |
@皮膚の角質を軟化し剥離して薬剤の浸透をよくする。 A抗菌作用がある。 Bかゆみを和らげる。 |
d−カンフル1% | @かゆみをやわらげる。 |
白色ワセリン80% | @皮ふの創傷面を保護する。 A粘着性が強く、持続して薬効を発揮する。 |
白 蝋 2% |
[漢方相談に戻る]