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蓮子心(レンシシン)

基源:ハスの成熟した種子の緑色の胚芽

性味:苦・寒 帰経 心・肺・腎

働き:清心瀉火・徐煩安神

現代薬理:血圧降下の作用がある。

蓮の実を調理する時、芽の部分は取り除きます。この部分は苦くて食べられません。しかし中国では芽の部分をお茶にして飲むのです。苦い、苦いお茶です。 《本草綱目》では「少しの苦味は無毒で心を清らかに保つ」と記載されていますが、少しどころではありません。

スタッフがトライしてあまりの苦さで諦めたものをもったいないので飲みましたが、苦かった・・・。でもその日は9時にはウトウトとしてきて不覚にもそのまま眠ってしまいました。

「心を清らかに保つ」というのはそういう事ですね。中医学で言う「心」には「こころ」の働きがあります。清らかというのは清涼という意味でしょうか? 夏の夜は暑くて寝苦しいですが、これは心(こころ)が熱くなるから。この状態を心火と言います。蓮子心には心の火を冷まして精神状態を安定させる働きがあるのです。

夏だけでなく日頃から興奮しやすくなかなか眠れない心火のある人には 一年中お薦めのお茶です。

寝る前に「蓮心茶」を3gお湯に溶かして飲んでみてください。

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